2015年 06月 06日
将来の夢と聞かれて 子供の時を思い返しても 思い出しようがないんだってことに気がついた だって 何も考えないこどもだったから 小学6年になってさえ なにもなかった 6年生の時 先生が クラス全員に 「今度生まれてくるときは過去と未来のどちらがいい?」と訊いた 「過去がいい人」 「はーい」 未来がいい人」 「はい」 40人の子供のうち「未来」に手を挙げたのは 私たったひとりだった なのに である なんにせよ 想像を膨らませて ひとりで何時間もいられる子供だった 独りがすきなこどもだった 将来自分が何になるかなんてわからない まず第一このちっちゃなこどもが おとなになるってことがわからない そんなふうに考えていたことは思いだせるけど きっと犬的生きかたをしてたんだ とおもう 犬は今のことしかわからない 今 目の前にごはんがあるからたべよう とか 大人になって 私はときどき野良犬のうまれかわりかも とおもうときがある さて このつぎには未来に生まれたいとおもったのに 将来の夢を持たなかった子供は 大好きだった図画工作の延長のような そんな仕事で 今 生きている ありがたいことだ
by yu-nage
| 2015-06-06 14:37
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